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あと一歩で、革命まで発展しかねない状況を救ったのは、その娘たる正直姫。
もはや、王様は飾りでしかなく、ただ、会議の席に座ってるだけ。
そして、議会の終わりに
「そのようにせよ」
と、一言を言うだけの存在。
王様が存在する必要がないのは明らか。
自分でも、そう思っているのかもしれない。
少なくとも、この場にいる家臣達は、王様を必要としない。
だから、正直姫は言ったのです。
「お父様は、もう必要ありません。
何処へなりと隠居なさってくださいな」
驚いた家臣を尻目に、王様はこう言いました。
「そのようにせよ」
そして、王様は本当に王宮を去ってしまいました。
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