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暖かい陽射しに 揺り起こされ、瞳をあけたら、真っ白な部屋の中だった。
ベッドもクローゼットもカーテンも すべて 真っ白で、きらきら 光っている。
『ここは?』
思い出そうとすると、割れるように 頭が痛む。
自分が 誰かもわからない。
『最悪…』
少女は つぶやいた。
ステンドグラスのフランス窓。
すべてが 少女の 好きな造り。
『ステンドグラスだけは色がついているのね。
居心地は いいけれど…』
『自分が 誰かも、ここが何処かもわからない。』
『だけど、守られているような感じ。
なぜかしら?』
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