第1章

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暖かい陽射しに 揺り起こされ、瞳をあけたら、真っ白な部屋の中だった。 ベッドもクローゼットもカーテンも すべて 真っ白で、きらきら 光っている。 『ここは?』 思い出そうとすると、割れるように 頭が痛む。 自分が 誰かもわからない。 『最悪…』 少女は つぶやいた。 ステンドグラスのフランス窓。 すべてが 少女の 好きな造り。 『ステンドグラスだけは色がついているのね。 居心地は いいけれど…』 『自分が 誰かも、ここが何処かもわからない。』 『だけど、守られているような感じ。 なぜかしら?』
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