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「くそう。せめて、きょぬーかひんにゅーか、写真かイラストさえあれば」
「ないわよ。此処には情報操作されないように、携帯の電波が届かないようになっているの」
顎が二つに割れたダンディーな保険の先生が、お菓子の煙草を咥えながらネイルをする。
「あんたが、ひんぬー教ときょぬーん連合の争いを止めればいい。出来るんだろ! 中立の立場でこの数年間この学校に君臨していたあんたなら」
「無理よ」
艶々のネイルに息を吐きかけながら、先生は首を振った。
「どうしてですか」
「このネイル、昨日三万かかったの」
「---っ」
殺意しか浮かばなかった。
だが、俺と先生が言い争う今も、きょぬーん連合は学校中のAカップの胸を包む布的なものを燃やしているし。
ひんぬー教は、Zカップという都市伝説狩りを始めたり、Cカップ以降の、胸を包む布的なアレを思いっきり引き裂いた。
この学校は、今は戦国。
阿鼻叫喚の地獄絵図状態だ。
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