34 薬

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「…俺は…どうすればいい?」 「何もしなくていいよ…ただ、あんまり触られたくない」 コウタを見つめながら呟く 「それから…誰にも言わないで」 「…わかった…じゃあ、向こうにいるから何かあったら呼んで」 頷いたコウタは立ち上がってリビングに戻っていった …疲れた 壁に凭れかかりながら俺は床に寝ころんだ 「…はぁ」 息を吐いて瞼を閉じる そうすればすぐに眠気が俺を襲った 「…ベッド…行かなきゃ…」 腕に力を入れて体を持ち上げ部屋に向かった 「イチ…大丈夫か?」 「大丈夫…眠いから寝るね」 リビングで勉強していたコウタに微笑んで俺は自分の部屋に入った 「っ…はぁ…」 そのままベッドに寝ころんで俺はすぐに眠りについた
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