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浩二は、一人教室に残りリオと話す機会を待った。
やがてリオと二人だけになったとき、浩二は甘いマスクに潤んだ瞳でリオを見つめていた。
リオはその視線を受け止め二重瞼の美しい瞳で浩二を見つめ返す。
そして、ピンク色の可愛らしい唇で話しはじめた。
「なぜ、浩二がここに居るの。たまたまかしら。でも、浩二は英会話に通わなくても英語は堪能だったはずよ。どうして・・・」悲しそうな顔をするリオ。
「私からも聞きたい、何故、帰ってきたのに私のもとに帰って来ないのだ。私はこの5年間ずっと待っていたのに。君だけを想って待っていたのに」と言う浩二の顔と声には悲しみがこもっていた。
リオは黙っている。そして顔をそむけると「浩二もう教室をしめなくちゃいけないから、帰ってちょうだい」
「もう終わったんだろ。これから二人で食事でもしよう」と浩二が誘うとリオは悲しそうな顔をしている。
そして「浩二、もう駄目よ」と一言いう。
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