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浩二は「だめな事はない。理由も聞かないで、私はあきらめられない。下で待っている」と言うと教室を出てスクールの入っているビルの前で待つ事にした。
しばらくするとリオが出てきた。
「リオ、待っていたよ」優しく声をかける浩二。
リオは顔を横に振り「相変わらず、強引さは変わっていないのね」と苦笑いをする。
浩二は「さあ、食事は私の家に用意してあるから行こう。懐かしいだろ」と浩二の言葉にリオは、大きなため息を吐いていた。
浩二は、はやる気持ちを抑えながら、リオを車に乗せると自宅へと走らせる。
自宅に着いたリオは「相変わらず広い家ね。私を連れてきていいの。まだ一人で住んでいるの」と聞いてみた。
「ああ、一人身だ。リオを待っていた」と言う。
それを聞いたリオは噴き出していた。
「嘘ばっかり浩二にはちゃんと結婚相手がいたじゃないの。私との事は遊びだったんでしょ。私は浩二の事が好きだったのに浩二は他の女性と見合いして結婚する予定なんじゃなかったの」と哀しそうな顔をして言う。
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