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「リオ、私には君だけなんだ。他の誰とも付き合った覚えはないよ。君と結婚するはずだったのに。逃げたのは君じゃないか。何故、私から逃げたのだ」と言う。
リオは「私は逃げたんじゃない。あなたのお母様から、あなたには結婚する人がいるから身を引いてって言われたの。それに、あなたのデートの現場も見たわ。私は、いやだったの。二股をかけられたのが・・・」というとリオの目からは涙が流れていた。
この時初めて事の真相を理解した浩二は怒りの表情から、愛しいものを見る表情へと変わっていった。
「リオ、それは誤解だ。私はリオだけだ。リオがいたから、仕事も頑張れた。私の母が見合い話を持ってきたのは事実だ。だが、私は断ったよ。リオじゃなきゃ俺はだめなんだ。リオ愛しているのは君だけだ」と言うと浩二はリオの手を持ちプールから引き上げる。
リオはまだ泣いていた。
「だって、だって・・・」後は言葉にならない。浩二は優しくリオを抱きしめていた。
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