七夕

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『あ!』二人の声が重なった。 指の先にはオリオン座と無数の流れ星 お互い顔を見合わせると少しだけはにかむ様な顔で笑った。 「星蘭、俺と結婚して」笑顔いっぱいの渉。 「年に1回しか会えないとか、嫌だよ?」少しだけ意地悪そうに笑うと、 「知らないの?彦星も、織姫も毎日天の川に乗って行き来してんだよ」そう笑うと、私の薬指に指輪をはめてくれた。 「短冊パワーすごいな」「叶うんだね」 少しだけ照れくさい言葉を交わしながら 寂しい気持ちでいっぱいだった都会の街を見下ろしながら 満点の天の川の下で愛しい人の愛しい人になれた。 今日は7月7日 彦星様と織姫様には私たちが見えているんだろうか。 7月7日私たちは 流れ星の下で、誓いのキスをした。 あなたとまた会えた あなたにまた触れられた 幼い頃七夕の短冊に綴った願い そして隣には 大好きな私の彦星様。
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