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目が覚めてしまったものは仕方がない。
体温で少しだけ暖かい石の床に横たえていた体をゆっくりと起こした。
足の先に感じる暖かい人の温もりと僅かな重み。
見れば自分の足に妹が頭を預けて安心したようにすやすやと寝息をたてていた。
鉄格子のはめられた小さな窓から朝日がこの暗い牢獄を照らしている。
妹は体を小さく丸めて幸せそうな顔で眠っている。その少しボサボサになってしまった赤茶の髪を手で少しだけ撫でてやろうとその手を伸ばした。
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