朝が来た。
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すると自分の腕につけられた重く頑丈な手枷がじゃらじゃらと音をたてた。 「ん……あれ、お兄……ちゃん?」 どうやらその音で妹は目を覚ましてしまったらしい。手を動かしたことに少しだけ俺は後悔した。 「わりぃな。起こしたか。」 「ううん。私も今起きようと思ってたところ。」 そう言うと妹は目を擦りながら体を起こした。 ボロボロに薄汚れたワンピースが朝日に照らされ、余計にみすぼらしく見えた。
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