序章 尊き師の遺言

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「なるほど、これは何やらきな臭いな。」 そう言うと彼は煙管を別のサイドテーブルの引き出しから取りだし、その先端に魔術で火を点けた。 その煙を吸うと、口からふうとゆっくり煙を吐き出す。 「陛下。」 「何だ。」 「一つ質問しても宜しいでしょうか。」 フッと不敵な笑みを浮かべながら彼は答える。 「お前が質問してくるなんて珍しいな。何だ、申してみよ。」 そう言うと彼は煙管に再び口をつけた。
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