第5話 動き始めた暗雲
3/5
読書設定
目次
前へ
/
65ページ
次へ
「ほんと。死んでくれてたらいいのになぁ~。あの男」 アサミが面倒くさそうにつぶやいて、孝也の手の中のブルーの携帯に、濁った目を向けた。 部屋に充満する乾燥大麻の煙が、その空間も、3人の精神も体も、更に濁らせて歪めて行く。 時折メールを受信するその青い携帯だけが、捕らわれた小動物のように健全な世界へ返して欲しいと無言で抗議し、彼らの手の中で震えた。 ◇
/
65ページ
最初のコメントを投稿しよう!
74人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
スターで応援
1,892(あなた 0)
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!