episode183 A Shameless Maid
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真っすぐ立っていられなくなり 僕は蔓薔薇のフェンスに背中を預けた。 「ウアッ……」 「そうだ。捲れ――」 甘い芳香に包まれながら 「ウ……ン」 解放されたように ゆっくりとスカートの裾を持ち上げてゆく。 「逝くか?」 白い薔薇の蕾の中 ひとつだけ 「……はい」 赤い薔薇が咲くように 僕はぽっかりと口を開いて 差し込まれる凪の舌を飲み下す。
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