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この世界に召喚されてから次の日の朝。俺たちは王都(俺たちが召喚された街)のすぐ近くの草原に来ていた。実践をして鍛えるのが一番だからな。俺も昔やったな。
「…これは、スライム?」
逆巻が言った。
「そうです。能力も弱いので勇者様なら勝てますよ!」
マノンはそう言って逆巻を応援している。
「…えい!…はああ!!」
逆巻は持っていた剣をスライムに突き刺し、消滅させる。
「よっしゃああああ!!!」
逆巻は大声をあげて喜ぶ。スライムでそんなに喜べるか?どういう頭してるんだろう。俺の隣では楠木が、
「なんで私、あんなのを好きになってたんだろう…」
と落ち込んでいた。過去形と言う事はもう好きじゃないと言う事か。まあ本性なんて隠れてるもんだからしょうがないと思うよ。とまあ心の中で励ます。
「プルッ!」
「よっと」
「水よ!球となりて敵を撃て!アクアボール!」
襲ってきたスライムを剣で弾く。そして、楠木が水の初級魔法でやっつける。楠木は俺の護衛もやっている。守ると宣言した以上言った事はきちんと守る主義らしい。それに比べてあの二人は・・・
「2匹目だ!」
「やりましたね!サカマキ様!」
ずっとあの調子なのか?…馬鹿だな。ほんとどうかしてる。俺、少し封印を解いた方が後々やりやすいかもしれない。というかヤバいかも。まともなやつ1人しかいない。
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