第1章
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「ぼくはそれを聞いて、親がバックについていて、その力でやりくりしている自分は、順子さんにふさわしくないと思ったんだ。それで、大学を卒業してから、自分で就職し、そこでノウハウを得て会社を立ち上げたんだ」 輝幸は柔らかく微笑んだ。 「ずっと待っていてくれましたか?」
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