第1章
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順子は大学を卒業し、いばらくは商社で数年働いていたが、その語学力を生かして、もっと待遇のいい会社に就職することにした。 なんとその会社は久保田輝幸が立ち上げた会社であった。 昔の苦い思い出が頭をよぎったが、輝幸はさほど気にしていないようで、懐かしい同級生を迎えるように順子に接してくれた。
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