第1章

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A「卒業、だね。」 B「だな。お前が転校してきた時、どうなるかと思ったけどな。」 A「まぁ、みんな最初は驚くよ。」 B「マジで吃驚したから。お前が『人』じゃないなんてさ」 A「姿は同じだから、隠して生きるのが主流だけど。」 B「隠し切れてなかったじゃん。覚えてる?初日に俺らに囲まれて質問攻めされてさ、テンパりすぎて泣き出したの。真っ赤な涙で号泣して、こっちがテンパったわ」 A「あの時はごめんね、どうしたらいいかわからなくて。みんなにバレて、消えようっておもったけど、皆が優しく受け入れてくれて、ほんとに嬉しかった。」 B「今じゃネタだもんな。黒板に描かれてる。」 A「ふふっ。そろそろ行くね。...君に『化け物でもなんでも関係ない、仲間だ』って言われた時から好きだよ。ありがとう。」 B「...またな、次会える時まで。」 B「...言い逃げはズルい。...俺も。」
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