第1章

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「先生……これ、自分で書いたよ」 「全部、おまえか」 「うん……。私、最期の卒業生だから、まるでクラスメイトがいるかのように、書いたんだ」 「……廃校は、免れなかったな。続く下級生もいなかったから」 「そして、私は、先生からも卒業します」 「ん……??」 「クラスメイトが欲しかったけど、先生とふたりきりの授業も、楽しかったよ」 「……うん」 「先生のことが、好きでした」 「……うん、解ってた」
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