新しい日常

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電子教科書を使用しながら勉強をする生徒達。次のテストは歴史だ。特に…俺の嫌いな歴史だ。 呆然と机に倒れているとその俺に声がかかる。 「おーい!銀!“銀邇(ギンジ)!!」 「…んお…。」 顔を上げるショートヘアーの似合う、立派な青少年が。腕の筋肉にがその爽やかさを増す。 「…なんだ…“紫燕(シエン)”。何か様?」 「…まったく…銀!この後はお前の得意な歴史だろう?何だよそのふてくれされ。」 「……得意?」 俺は重たいため息をこぼして体を起こす。少し伸びた前髪を掻き分けて前髪を整える。 「…別に。全体的には紫燕の方が成績は良いんだし。…興味はあるけど得意じゃないさ。」 「…得意で好きじゃなきゃ勉強しないで…そんないい成績は取れないぞ!」 「…。」 俺は視線を横に向けた。 女子二人組みが勉強をしている 「…じゃあ…2002年11月に中華人民共和国広東省で発生した多くの人が死亡したウイルスは?」 「SARS!」 「…正解!」 「…でも…エイズって何だっけ?」 「それは…ほら…性感染症で…2063年の去勢法が出来上がるまで反映したウイルスよ。」 俺達の勉強する歴史って言うのはこういうものだ。
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