ジョーカー

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「まさか、じ、時間が止まってるのか?」 テレビなどでは、たまに見かける時間の静止した世界に、まさか自分が遭遇するなど、誰も夢にも思わないだろう。 咲也は自分の精神がとうとう異常をきたしたのだと思った。 『おーい。咲也ー。 君はおかしくないよ。 本当に時間が止まってるのさ』 突然、頭の中で声が聞こえた。 (ああ。オレはもうダメだ。 幻覚や幻聴が・・・ いよいよオレも死ぬのか・・・ 待たせたね、弥生・・・ やっとそっちに行けるよ)
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