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「世界線っていうのは、歴史のことだと思ってくれていいよ。
ただ、君らの認識と違うのは、世界線は無数に存在してるということ。
例えば君のいる世界線上では第二次世界大戦で、日本は負けたけど、違う世界線では日本が勝ってたりする。
つまり歴史の違う世界が、平行して幾つも存在してるのさ」
咲也は腕を組んで首を傾げた。
「まあ、俗にいうパラレルワールドがいっぱいあると思ってくれ。
あ、肝心な事を忘れてた。
今君のいる世界では、弥生はもう死んでるよね。
で、過去に戻って彼女を助けられたとする。
けど、彼女を助けた時点で世界線が枝分かれして、彼女が生きている世界線が創られるだけなんだ。
つまり君が彼女を助けても、こちらの世界に戻ってくれば、やっぱり彼女は死んでるんだよ」
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