ジョーカー

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咲也の顔に落胆の色が、ありありと浮かんだ。 「そうなんだ。 じゃあ、過去に戻って弥生を助けても、現在の僕は弥生とは会えないんだね?」 ジョーカーはパチンと指を鳴らして、咲也を指差した。 「そこだよ。 彼女を助けても、君にはなんの利益もない。 ただ彼女が生きている世界線を創るためだけに、過去に戻る覚悟があるかを知りたいんだ。 それでも君はやるかい?」
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