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坂はポンと咲也の肩を叩いて、自分のデスクに座った。
しばらく茫然としていたが、咲也はまず自分の置かれた状況の整理から始めた。
(今いる場所は間違いなく、会社のオフィスだな。
そして坂さんと二人きり。
段々、思い出してきた。
そう、これはあの日だ。
弥生とデートの約束をしていたけど、坂さんに頼まれて仕方なく残業したんだっけ。
結局、なかなか終わらなくて、デートに遅刻することになったんだよ)
咲也はオフィスの壁に掛けられた時計を見た。
時刻は17時10分。
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