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「ハア・・ハア・・」
腕の痛みに耐えて、咲也は懸命に走った。
『だから言ったろ。
関わるなって。
あの子はあそこで事故にあって、死ぬはずだったのに。
どれだけ世界線に影響が出たことか。
最悪、君が戻る世界線が消えたかもしれないよ』
「ハア・・ハア・・
すまない。
それで、あんなに止めたんだな。
後のことは、後で考えるよ。
今は早く行かないと・・・」
咲也は出血のために、意識が朦朧とし始めていた。
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