番外編「結介と結子」

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番外編「結介と結子」

三年前。 結介 「ここだ、評判のラーメン屋。一休ラーメン、瀬頭店。」 結子 「うわあ、いい薫り。早く入ろ?」 中に入る。 おやじさん 「いらっしゃい」 おかみさん 「こんばんは、初めて見るか顔やね。」 結介 「福岡から来ました。出張なのに、妻がついてきまして。」 結子 「あら、浮気する気だったの?」 おやじさん 「新婚さん、注文は?それとご主人。いい夫婦は母ちゃんの言うことをよく聞く事。」 結子 「ほらね?あ、特製ラーメンこってりで。」 結介 「特製ラーメンのこってりで。麺は替え玉ききますか?」 おやじさん 「さすが、福岡人。きくよ。」 一時間後… 結子 「長居しちゃって。こら、結介、起きろ。酔うな。ビール一本ぐらいで。」 おやじさん 「焼酎も飲んでたからね。」 おかみさん 「タクシーに電話しといたよ。」 結子 「すいません、ありがとうございます。」 タクシーに結介を押し込み、シートベルトさせる。もはや、グーグー言ってる。私はタクシーの運転手に行き先を告げて。 結子 「それじゃ、また。」 おやじさん 「気をつけな。」 おかみさん 「電話くれれば出前大丈夫だから。いつまでおるん?」 結子 「あと1週間くらいです。」 おやじさん 「ほい、領収証。」 結子 「ありがとうございます。ではまた。」 おかみさん 「いつでも宮崎においで。」 運命の日まで… 番外編、完結
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