美しい神様2

『雪也さんが傷ついたのはｼｰｽﾞﾝ様が雷光に殺されたから…怒って…』
ｱﾔﾒは思いだし涙を流した。

『雪也は？』
『隠し部屋のﾍﾞｯﾄで寝てます』
『向日葵と紅葉は会ったのか』
桜が問いかけた。

『俺達は落ち着いてから会うよ』
向日葵と紅葉はｿﾌｧｰに座った。

『そうか』
桜は1人で隠し部屋の中に入り眠っている雪也に近づいた。

『雪也…』
桜は雪也の顔を見つめながら手に触れた。

『…うう…』
『雪也！』
『……』
目を覚ました雪也は桜に目を向けた。

『…桜…どうしてここにいるんだ…』
『ｱﾔﾒから聞いたよ、ｼｰｽﾞﾝ様のこと』
『蓮さんの側を離れていいのか』
『今は寝ているから、大丈夫だ』
『……』
雪也はゆっくりと身体を起こしﾍﾞｯﾄからおりた。

『動いて大丈夫なのか』
『寝てなんかいられない、ｼｰｽﾞﾝ様のかたきをとらないと』
雪也は隠し部屋から出ていきｱﾔﾒに声をかけた。

『ｱﾔﾒ、すべての神達を神の会場に集めてくれないか』
『今すぐですか？』
『あぁ、頼む』
『わかりました』
ｱﾔﾒはｼｰｽﾞﾝの部屋を出て行った。

『向日葵と紅葉も神の会場に来てくれ』
『わかった』
向日葵と紅葉はｿﾌｧｰから立ち上がり部屋を出て行った。

桜は雪也に近づいた。

『本気でｼｰｽﾞﾝ様のかたきをとるつもりか』
『当たり前だ』
『相手は雷光、お前の実の兄なんだぞ』
『実の兄だろうと、ｼｰｽﾞﾝ様を殺したやつは許さない』
『雪也…』
『桜は蓮さんの元に戻れ』
『嫌だ』
『お前は死ぬわけにはいかないだろ、だから帰れ』
雪也は桜の胸ぐらを掴みながら言った。

『雪也…お前が復讐してもｼｰｽﾞﾝ様は喜ばない』
『お前はもう関係ない、帰れ』
雪也は桜の身体を押し蓮の元に帰らせた。

ﾘﾋﾞﾝｸﾞに現れた桜は無言のまま寝室に行った。

『蓮！』
桜は起きている蓮に驚いた。

『どこに行ってたんだ』
蓮は桜に近づいた。

『蓮、頼みがある』
『俺に出来ることなら』
『皆を指示する神になってくれ』
『え……桜、どういうこと？』
『蓮』
桜は蓮の手首を掴みその場から消えるとｼｰｽﾞﾝの部屋についた。

その頃、雪也は神の会場ですべての神達に黒の神達を倒す方法を話していた。