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『アヤメ、止めないでくれ』
『やめてください!』
アヤメは再び雪也に向かっていく桜を止めた。
『アヤメ、どくんだ』
『蓮さんが見たら悲しみます、やめてください』
アヤメは桜に抱きつきながら言った。
『アヤメ…わかったから…』
『……』
アヤメは桜から離れた。
桜は剣をしまい雪也に『蓮を悲しませないでくれ』と言って桜はアヤメと共に森を離れていった。
ー桜の部屋ー
蓮は棚に置いてある神の本を手に取りベットに座って読んでいた。
『主の心が弱いと新人の神達はついていかない、その通りだよな…俺は心が弱いもんなぁ…』
蓮は本を読みながら言った。
それから暫くしてドアが開き傷だらけの桜が入ってきた。
本を読んでいた蓮はベットに本を置き桜に近づいた。
『その傷、どうしたんだ』
蓮は手で桜の頬に触れた。
桜は心配をかけまいと『新人の神達の特訓で傷を負ったんだ、たいしたことはない』と嘘をつき隣の部屋に行った。
そして桜は衣服を脱ぎ全裸になると傷の手当てを始めた。
『……』
『桜、大丈夫…』
部屋に入り桜の傷だらけの身体を見た蓮は驚いた。
桜は慌てて衣服に着替えた。
蓮は桜に近づき『特訓で出来た傷じゃないよな、何かあったんじゃないのか』と言った。
『……』
桜は無言のままうつ向いた。
『先に傷の手当てをしないとな、服を脱いで』
『……』
桜は衣服を脱ぎ全裸になった。
蓮は傷の手当てをしながら『雪也さんと戦ったんじゃないのか』と桜に問いかけた。
『雪也が蓮の言うことを聞かないから…』
『俺が悲しむと思わないのか』
『蓮…』
『傷ついた身体を見て、俺は…』
蓮は桜の背中に抱きつき泣いた。
『ゴメン、心配かけてゴメン』
桜は振り返り蓮を抱き締めた。
その時、桜は蓮の異変に築いた。
『蓮、嫌なことを忘れさせてやる』
桜と蓮はベットで抱き合い愛し合った。
『桜…』
『蓮、今は俺を見ろ』
『桜…あぁ…』
蓮は桜の愛撫に乱れ喘ぎ声を出した。
それから暫くして蓮はぐったりとなり桜の側で眠りについた。
『目が覚めるまでゆっくり休め』
桜はベットからおり白の巫女服に着替えると部屋を出て行った。
『桜さん』
『……』
桜は駆け寄ってきた新人の神に目を向けた。
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