美しい神様2

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『蓮さん、どういうことですか?』 彩佳は蓮に問いかけた。 『雷光さんと結ばれたんでしょ』 『何で知ってるんですか』 『2人を見てればわかりますよ』 『……』 『彩佳さん』 蓮は彩佳の手を掴み桜と雷光に近づいた。 『並んで』 蓮は彩佳を雷光の側に並ばせた。 『今から結婚式を行います、指輪がないから誓いだけな、蓮』 『それでは始めます…』 蓮は誓いの言葉を語り始めた。 そして蓮は雷光に『雷光さん、永遠に彩佳さんを愛することを誓いますか?』と言った。 『はい、誓います』 雷光が答えると蓮は彩佳に目を向けた。 『彩佳さん、永遠に雷光さんを愛することを誓いますか?』 『はい、誓います』 『それでは誓いの口づけを』 『口づけ…恥ずかしい…』 彩佳は頬を赤らめた。 『彩佳』 雷光は彩佳の顎を掴み向かせると唇を重ねた。 『おめでとう』 桜と蓮と向日葵と紅葉と雪也と雷太とアヤメと新人の神達は手を叩き雷光と彩佳を祝福した。 それから1年後、桜と蓮と雷光と彩佳は時々、互いの家で会い新人の神達の成長を話し合った。 その頃、黒の神の家に2人の男が襲撃した。 皆、2人の男に殺され雷太はアヤメを連れて逃げ出した。 『アヤメ、頑張れ』 『雷太』『アヤメ…』 アヤメの手を握りながら森の中を走っていた雷太は2人の男に見つかり攻撃され倒れた。 『逃がさないよ』 1人の男は雷太とアヤメに近づき引き離すとアヤメの心臓を剣でさし殺した。 『アヤメ!』 雷太は倒れているアヤメに近づき抱き起こした。 『お前…』 雷太は男を睨んだ。 『恨むんなら兄貴を恨みな』 男は雷太の胸ぐらを掴み立たせると剣で雷太の横腹を突き刺した。 雷太は仰向けで倒れ去っていく2人の男を見つめながら目を閉じた。 それから暫くして目を覚ました雷太は横腹に突き刺さった剣を抜きゆっくりと立ち上がると森の中を歩いた。 その頃、雷光と彩佳は門の前で桜と蓮に別れを言っていた。 『蓮さん、今度2人で買い物に行かない?』 『いいね、行こう』 『…兄貴…』 『雷光!』 ふらつきながら歩いてくる雷太に築いた桜は駆け寄り倒れる雷太の身体を支えた。 『雷太!』 雷光は駆け寄り雷太の手に目を向けると剣を掴んだ。
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