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ー小屋ー
『ここに彩佳がいる』
『…彩佳…』
雷光は小屋のドアを開き驚く彩佳と目があった。
『雷光!』
『彩佳!』
雷光は彩佳に駆け寄り抱き締めた。
『怪我は大丈夫なの?』
『あぁ、向日葵のお陰で毒は消えた』
『よかった…』
『陸、義巳に伝えといてくれ、新人の神達やアヤメ、そして雷太を傷つけた行為は絶対に許さないと…彩佳、行こう』
雷光は彩佳を連れて小屋を出ると廊下を歩き門に向かった。
そして雷光と彩佳は桜と合流した。
『彩佳、大丈夫か』
『うん…』
彩佳は近づいてくる義巳に築き雷光に知らせた。
『簡単に帰れると思うなよ』
義巳は手に集中すると剣を出現させ掴んだ。
桜は雷光と彩佳の前に立ち剣を構えた。
『ここは俺に任せて雷光と彩佳は逃げろ』
『お前1人じゃ無理だ』
『雷光は俺がこいつにやられると思ってるのか?ふざけるな』
桜は剣先に集中し剣を振ると光線を放った。
義巳は剣で光線を防ぎ一瞬で桜の前に立つと剣で桜の肩を斬りつけ蹴り倒した。
『桜!』
雷光と彩佳は桜に駆け寄った。
『やめて』
彩佳は両手をひろげ義巳を睨んだ。
『噂で聞いたんだが、普通の人間が神の主って本当か、しかも美人だそうだな、会ってみたいものだ』
『蓮に何かしてみろ、お前を殺す』
桜は立ち上がり剣を構えながら義巳を睨んだ。
義巳は剣をしまい笑みを浮かべ背を向けると『帰って傷の手当てをしてやれ』と言って義巳は家の中に入っていった。
『桜、帰ろう』
雷光と彩佳は桜を支えながら歩き始めた。
その頃、蓮は門の前で桜達の帰りを心配そうな顔で待っていた。
それから暫くして蓮は前方から歩いてくる雷光と桜と彩佳に築き駆け出した。
『桜!』
蓮は桜達に近づき桜の傷を見た。
『どうしたんだその傷』
『心配するな、たいしたことはな…い…』
『桜…』
蓮は倒れてくる桜を抱き止めた。
そして蓮達は桜を蓮の部屋に運びベットに仰向けで寝かせた。
『桜は俺に任せて、雷光さんと彩佳さんは休んでください』
『雷太の様子を見てきます』
雷光と彩佳は部屋を出て行った。
蓮は椅子に座り桜の手を握ると目を閉じ力を送った。
『目を覚まして、桜』
蓮はすべて力を桜に送った。
『うう…ん…』
目を覚ました桜は蓮に目を向けた。
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