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『お兄ちゃんの言葉が気になっちゃって、嫌な予感がするの』
『何があっても蓮は俺が守る、お前は雷光のことだけ考えろ』
『…うん…』
彩佳はうつ向きながら涙を流した。
『彩佳、泣くな』
『お兄ちゃんのせいで新人の神達やアヤメが死んじゃったんだよ』
『彩佳…』
桜は彩佳の隣に座り抱き締めた。
『……』
その様子を目を覚まし身体を起こした蓮が無言のまま見つめた。
『もう大丈夫だから』
落ち着いた彩佳は桜から離れ顔をあげた彩佳は蓮と目があった。
『蓮さん…』
『……』
桜は振り向き起きている蓮を見るとソファーから立ち上がりベットに近づいた。
『おはよう』
『シャワーを浴びてくる』
キスをしようと顔を近づけてくる桜を抵抗すると蓮は白黒の巫女服で全裸を隠しながら浴室に行った。
彩佳はソファーから立ち上がりドアに近づくと『蓮さん、誤解してるみたいだから、ちゃんと解いときなさいよ』と言って彩佳は部屋を出て行った。
『誤解?』
桜はベットに座りそのまま倒れた。
ー浴室ー
シャワーを浴びながら蓮は彩佳を抱き締めていた桜のことを考えていた。
『彩佳さん、泣いてた…』
シャワーを止め浴室を出た蓮は濡れた身体で洗面台の前に立ち鏡を見つめた。
『……』
目が眩みふらついた蓮は倒れた。
『何だ?』
物音が聞こえ身体を起こした桜は浴室に行き洗面台の前で倒れている蓮に驚き近づいた。
『蓮!』
桜は蓮を抱きかかえベットに運ぶと仰向けで寝かせた。
そして桜はタオルを水に濡らし絞ると蓮のおでこにタオルを置いた。
『うう…ん…』
『蓮!…聞こえるか…蓮…』
桜は蓮の手を握り何度も声をかけた。
3分後、蓮は目を覚まし桜に目を向けた。
『桜…俺…』
『浴室の洗面台の前で倒れてた』
『倒れた…』
蓮はタオルを掴み身体を起こした。
『飲み物を持ってくるから、何がいい?』
『冷たい水を』
『わかった』
桜は部屋を出て行った。
『……』
蓮は全裸のままベットからおり白黒の巫女服に着替えた。
その時、蓮は人の気配を感じた。
『誰?』
怖くなった蓮は部屋から出ようとドアノブを掴んだその時、背後に気配を感じた。
『……』
蓮は振り返り目の前に立っている義巳に驚いた。
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