美しい神様2

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『…どうやってここに…』 『君が噂の美人妻か』 義巳はベットに座り蓮に笑みを浮かべた。 『出ていかないと大声を出しますよ』 『……』 義巳は一瞬で蓮の前に立ち腕を掴んだ。 『離し…んん…』 義巳に手で口を塞がれると蓮は床に倒され巫女服を脱がされた。 『んん…』 蓮は必死に抵抗した。 義巳は片手で蓮の両手首を掴み『静かにしないと怪我をするぞ』と言って義巳は蓮の唇に唇を重ねた。 『んん…やめて…』 蓮は義巳の愛撫に涙を流しながら乱れた。 その時、水が入ったコップを持って桜が部屋に入ってきた。 『……』 驚いた桜はコップを床に落とした。 『いいところだったのに残念』 蓮から離れ立ち上がった義巳は桜に目を向けた。 『よくも…許さねぇ…』 怒りが溢れてきた桜は義巳に近づき顔を何度も殴った。 蓮は身体を起こし『やめろ、桜』と叫んだ。 『……』 蓮の一言で桜は手を止めた。 義巳は桜を突き放し蓮に『君の身体、気に入ったよ、また会いに来る』と言って義巳はその場から姿を消した。 その時、雷光と彩佳と雷太が部屋に入ってきた。 『蓮さん!』 彩佳は乱れた巫女服を整えながら立ち上がる蓮に近づいた。 『何かあったんですか?』 『別に…何もありません…』 彩佳に無理な笑顔を見せると蓮は部屋を出て行った。 『……』 怒りがおさまらない桜は立ち上がり険しい顔をしながら握りこぶしをつくった。 『蓮さんは何もないと言ってたけど、何かあったんじゃないのか?』 『まさか蓮さんお兄ちゃんに…』 彩佳の問いに桜が口を開いた。 『蓮のために水を取りに行って部屋に戻ったら義巳に乱暴されてた…俺はあいつが許せねぇ…』 『雷太、桜と蓮さんを頼む』 『兄貴…』 『すぐ戻る』 雷光は部屋を出て義巳の元に向かった。 その頃、義巳は綺麗な海を眺めていた。 『……』 『なぜ、関係のない蓮さんを襲った』 砂浜を歩きながら雷光は義巳に近づいた。 『皆が惚れるのもわかるよ、いい身体だった…雷光は抱いたか』 義巳は海を眺めながら言った。 『蓮さんに近づくな、もしまた近づいたら俺が許さない』 『許さないだと』 義巳は雷光に目を向けた。 『あぁ、もし蓮さんに近づいたらお前を殺す』 雷光は剣を義巳に向けた。
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