美しい神様2

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マンションの玄関の前についた蓮実と蓮は中に入り階段をのぼった。 『何階までのぼるんだ』 『5階…』 『5階!…荷物、持とうか』 『なれてるから大丈夫』 『……』 その後、蓮と蓮実は無口になり部屋に向かった。 ー蓮実の家の前ー 蓮実は荷物を地面に置きズボンのポケットから鍵を出すとドアを開けた。 『どうぞ』 蓮実は荷物を持ち中に入ると靴を脱ぎあがった。 『……』 蓮は中に入りドアを閉めると靴を脱ぎあがった。 そして蓮はキッチンにいる蓮実に近づいた。 『今から昼飯を作るから兄貴も食べるだろ』 『俺も手伝うよ』 『兄貴はソファーに座ってテレビでも見てて』 『わかった…』 蓮実から離れようとした蓮はふらつき倒れた。 『兄貴!』 蓮実は蓮を寝室に運びベットに仰向けで寝せた。 その後、蓮実は携帯で知り合いの病院の医師に電話をかけた。 『もしもし義巳さん、休みにすみません、俺の家に来てもらえないでしょうか』 『今から?』 『はい…』 『わかった、30分くらいかかるけどいい?』 『わかりました』 蓮実は電話を切り携帯を机の上に置いた。 『うう…ん…』 『兄貴!』 蓮実は蓮の顔を見つめた。 蓮は目を覚まし蓮実に目を向けた。 『どうしたんだ?』 『どうしたんだじゃないだろ、急に倒れて心配したんだからな』 涙を流す蓮実に蓮は身体を起こし謝りながら蓮実の頭を撫でた。 『心配かけてゴメン』 『もう大丈夫なのか』 蓮実は涙を拭いながら蓮を見た。 『貧血で倒れただけだから、心配するな』 『本当か』 『あぁ…だから昼飯を作れ』 『わかった』 蓮実は寝室を出ていきキッチンに向かった。 その時、インターホンが鳴った。 『あ!…先生を呼んだんだ』 蓮実は急いで玄関に行きドアを開けた。 『遅れてゴメン』 『本人は大丈夫だと言ってるけど、見てもらえますか』 『本人って誰?』 『俺の兄貴です、急に倒れたんです』 『蓮実にお兄さんがいたなんて知らなかったよ』 『見てもらえる?』 『いいよ、会わせて』 『ありがとう』 蓮実は義巳を寝室に連れていきドアを開けた。 『兄貴、知り合いの医師を呼んだから』 『……』 蓮は義巳の顔を見て驚いた。 義巳はベットに近づき『まずは血圧をはかりましょうか』と言って鞄の中から血圧の道具を出した。
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