美しい神様2

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『蓮さんに会えないかな』 『俺の家にいます』 蓮実は雪也をマンションに連れていった。 ー蓮実の寝室ー ベットで寝ていた蓮は目を覚ましベットからおりた。 そして蓮は寝室を出て各部屋に行き蓮実を探した。 『どこに行ったんだろ』 蓮が口にしたその時、玄関の方から声が聞こえた。 蓮は玄関に行き『蓮実、どこに行ってたんだ…』と言いながら蓮は雪也に目を向け驚いた。 『蓮さん』 『桜のことで来たのなら帰ってください』 蓮は雪也に背を向けた。 『桜が倒れました』 『……』 『桜の側にいてあげてください』 『帰ってください』 蓮はその場を離れダイニングに行った。 『雪也さん、俺が説得して兄貴を桜さんの元に行かせます』 蓮実は落ち込む雪也の肩に触れ真剣な顔で見つめた。 『お願いします』 雪也は玄関から姿を消した。 蓮実はダイニングに行き心配そうにしている蓮に声をかけた。 『本当は桜さんの側にいたいんじゃないのか』 『別に、ご飯を食べよう』 無理に笑い椅子に座ると蓮は食事を始めた。 その後、蓮実も椅子に座り食事を始めた。 『……』 『……』 蓮実と蓮は無言のまま食事をした。 それから1時間後、食事を終えた蓮実と蓮は皿をキッチンに運んだ。 蓮実は皿を洗っている蓮の肩に触れ向かせると真剣な顔で『悲しい顔をしている兄貴は見たくない、兄貴、桜さんの元に帰れ』と言って蓮実は蓮を突き飛ばした。 『蓮実…』 『2度と帰ってくるなよ』 蓮実は皿を洗い始めた。 蓮はその場を離れ家を出ていった。 『……』 無言のまま蓮の足は桜公園に向かった。 ー桜公園ー 桜の木の前で蓮は目を閉じ祈った。 『あれは…』 公園の前を通りかかった義巳は蓮に近づいた。 『何をしてるんですか?』 『……』 目を開け振り向いた蓮は義巳と共に消えた。 そして蓮と義巳は海が流れる砂浜に姿を現した。 『ここはどこだ』 知らない場所に義巳は驚いた。 『義巳さん、俺の側から離れないでください』 蓮は義巳を連れて白の神の家に向かった。 それから暫くして蓮と義巳は白の神の家の門の前についた。 『蓮さん、ここは?』 『神達がすむ家です』 門から中に入ろうとしたその時、雷光が現れた。
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