美しい神様2

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『蓮さん…』 雷光は蓮の側にいる義巳に目を向けた。 『どうして義巳がいるんだ』 『彼は蓮実の知り合いで医者の義巳さんです』 『医者?』 『それより桜は…』 『私が案内します』 現れた彩佳が言った。 『話はあとでしますから、義巳さんをお願いします』 義巳を雷光に任せると蓮は彩佳と共に桜がいる部屋に向かった。 『……』 雷光は義巳を警戒しながら口を開いた。 『お前、医者なのか』 『はい、総合病院で働いてます』 『……』 『蓮さんから聞いたんですが、俺に似た人がいるそうですね、しかもその人は蓮さんに嫌なことをしたんでしょ』 義巳が言ったその時、神の義巳と陸が現れた。 『何しに来たんだ』 雷光は義巳を守るように立った。 義巳に築いた神の義巳と陸は顔に驚いた。 『義巳にそっくりだ』 『あぁ、驚きだ』 『お前は中に入ってろ』 雷光は後ろの義巳に小声で言った。 『中に…』 『俺が戻るまで出てくるな、わかったな』 『はい』 義巳はその場を離れ家の中に入っていった。 『神ではない者がいるということは蓮がいるんだな』 神の義巳は剣を掴んだ。 『義巳』 『陸、お前は蓮をさらってこい』 『わかった』 陸は家に向かった。 『行かせるか』 雷光は陸を追いかけ神の義巳は雷光の前に現れ剣で動きを止めた。 『お前の相手は俺だ』 『……』 雷光は剣を掴み神の義巳と戦った。 その頃、義巳は廊下をさ迷っていた。 『蓮さん、どこにいるんですか…返事をしてください』 『何をしている』 『……』 声をかけられた義巳は立ち止まり近づいてくる向日葵を見た。 『蓮さんを探しているんですが、どこにいるか知りませんか』 『桜の部屋に……危ない』 飛んでくる矢に向日葵は義巳に覆い被さりそのまま倒れた。 『……』 弓を持ったまま陸は倒れている向日葵と義巳を見つめた。 そして陸はとどめをさそうと矢を向日葵の背中に向けたその時、『やめなさい』と言って彩佳が現れた。 『彩佳、蓮の居場所を教えろ』 『教えるわけないでしょ』 『仕方ないな、お前を傷つけたくなかったんだが』 『向日葵、彼を蓮さんの元に』 彩佳は剣で陸に戦いを挑んだ。 向日葵は身体を起こし義巳に『大丈夫か』と言って立ち上がった。
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