美しい神様2

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その頃、雷太は廃墟ビルの中から夜空を見つめていた。 『綺麗な夜空だ』 『雷太の口から綺麗の言葉が出るなんてね』 『彩佳、何しに来たんだ』 雷太は彩佳に目を向けた。 『雪也と雷太の話を聞いちゃって…面白そうだから来ちゃった』 彩佳は雷太に寄り添い微笑んだ。 『何だよ』 『何を企んでるの』 『企んでるって何だよ』 『とぼけても無駄よ』 『彩佳にはかなわないな、桜の妻を俺のものにしようと考えてる』 『どんな男なの?』 『お前より良い男だ』 雷太は蓮の写真を差し出した。 彩佳は写真を受け取り蓮を見ながら『男性に負けるなんてショック…』と言って彩佳は写真を雷太に渡した。 その時、桜が現れた。 『雷太、話がある…彩佳…』 桜は彩佳に築き驚いた。 『俺の場所がよくわかったな、雪也に聞いたのか』 『雪也?』 『雪也に聞いて来たんじゃなかったのか』 雷太は椅子に近づき座った。 『雪也のことはどうでもいい、俺が来たのは…』 桜が言いかけると雷太が口を開いた。 『佐藤蓮さんのことで来たんだろ』 『誰に蓮のことを聞いたんだ』 『浄化の島に居たとき、お前達に仕返しをしたくて自分でお前達のことを調べたんだ』 『仕返し?…お前にそんな権利はないだろ』 『……』 雷太は椅子から立ち上がり桜に近づいた。 『陽希の身体は良かったけど、彼の身体はどうかな』 雷太は蓮の写真を見せた。 桜は雷太の胸ぐらを掴み『蓮に手を出してみろ、浄化の島じゃなくて地獄に送ってやる』と言って桜は手を離した。 雷太はクスッと笑い『頑張って俺から恋人を守れよ』と言った。 桜は雷太に背を向け『お前に言われなくても蓮を守って見せる』と言って桜はその場から消えていった。 その頃、蓮はベットで全裸のまま眠っていた。 それから暫くして桜が寝室に現れた。 『まだ寝てるのか、起きてなくてよかった』 桜はシャワーを浴びるため寝室を出ていくと浴室に行った。 5分後、蓮が目を覚ましゆっくりと身体を起こした。 『桜がいない、浴室かな…』 蓮は全裸のままベットからおりるとタンスの中から衣服とパンツを取りだし、その衣服とパンツを持って浴室に行った。 そして蓮は中からシャワーの音がし声をかけた。
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