美しい神様2

51/63

4人が本棚に入れています
本棚に追加
/63ページ
『反抗的な男はそそられるな…行くぞ』 神の義巳は蓮の腕を掴みその場から消えた。 その後、陸も姿を消した。 雷光はゆっくりと立ち上がり桜の部屋に向かった。 『桜…』 雷光は彩佳と雷太に治療を受けている桜と義巳に近づいた。 『雷光、蓮が』 『蓮さんは俺が助けるから、お前は安静にしてろ』 『雷光…』 『俺も行く』 雪也が現れた。 『俺も連れていってください』 義巳が立ち上がった。 『君は桜達とここにいろ』 『蓮さんを連れて逃げることはできます…お願いします』 義巳は雪也と雷光に頭を下げた。 雷光と雪也は顔を合わせ頷いた。 『わかったから顔をあげろ』 『…はい…』 義巳は顔をあげた。 ー未熟の神の国、義巳の家ー 義巳の家に連れてこられた蓮は部屋に連れていかれベットに押し倒された。 そして蓮は両手首をベットに紐で繋がれた。 『陸、俺がいいと言うまで部屋に入るなよ』 『はいはい』 陸は部屋を出ていった。 『……』 蓮は神の義巳を睨み付けた。 『やっと交わることができる』 『嫌だ…いやあああ…』 蓮は神の義巳にむりやり抱かれた。 それから暫くして蓮は神の義巳の激しい愛撫で気を失った。 『よかったぞ』 神の義巳は眠っている蓮の唇に唇を重ねた。 その後、神の義巳は蓮から離れ黒の巫女服に着替え始めた。 そして神の義巳は部屋から出ていった。 『……』 蓮は目を覚ましベットに繋がれた両手首の紐を必死にはずそうともがいた。 『早くここから逃げないと…』 手首の紐をはずそうと何度ももがいていると部屋のドアが開き顔を隠した3人の男が部屋に入ってきた。 蓮は警戒しながら3人の男を見つめた。 『……』 『警戒しなくても大丈夫だ』 3人の男は顔を見せた。 『雷光さん、雪也さん、義巳さん』 『今、紐をはずすから』 義巳はベットに繋がれた蓮の両手首の紐をはずした。 蓮は身体を起こしベットからおりると乱れた衣服を整えた。 『絶対に俺達の側から離れないでくださいよ』 『はい』 『蓮さん、離れないように』 義巳は蓮の手を握った。 『行くぞ』 雷光は部屋のドアを開き人がいないか確認をすると出口に向かっていき外に出ていった。
/63ページ

最初のコメントを投稿しよう!

4人が本棚に入れています
本棚に追加