美しい神様2

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『んん…』 蓮は義巳の身体を必死に押し離すと頬を叩いた。 『どうしてこんなことをするんですか』 『……』 義巳は笑みを浮かべた。 『何がおかしいんですか』 『蓮、俺達の願いを叶えてくれ』 『俺達の願い?』 『そう、2人の義巳の願い』 義巳は蓮の手首を掴み寝室に行くとベットに蓮を押し倒し両手首を掴んだ。 『2人の義巳って…』 『この身体は人間の義巳の身体、その身体を神の義巳が乗っ取った』 『そんな…』 『……』 義巳は左手で蓮の両手首を掴んだ。 『やめてください』 『あいつも喜んでいるぞ』 右手で蓮の衣服をすべて脱がせると義巳は蓮のお尻の穴に指を入れた。 『…嫌だ…ああ…』 蓮は感じ喘ぎ声を出した。 『いい具合だな』 蓮のお尻の穴から指を抜くと義巳は自分の大事な部分を蓮のお尻の穴に入れ腰を揺らした。 『ああ…』 蓮はシーツを掴みながら義巳の愛撫に乱れた。 それから暫くして蓮は激しい義巳の愛撫にぐったりとなり眠った。 『良かったぞ……』 眠る蓮に笑みを浮かべると義巳はベットからおりた。 その時、義巳は胸が苦しくなり手で胸をおさえた。 『何だ…』 『よくも蓮さんに』 『なぜ、お前の声が、完全に乗っ取ったはずなのに』 『許さない…絶対に…』 『力のないお前に何ができる』 『大切な人を守るためなら何でもする』 義巳は机の引き出しの中からハサミを取り出した。 『何をするきだ』 『こうするんだよ』 義巳はハサミを横腹に突き刺すと神の義巳は苦しみ義巳の身体から抜け本体に戻っていった。 『……』 義巳はハサミを床に落としうつ伏せで倒れた。 『うう…ん…』 目を覚ました蓮は身体を起こし床に倒れている義巳を見て続けて血のついたハサミに目を向けた。 『血が…』 全裸のままベットからおりると蓮は義巳に近づきうつ伏せの身体を支えながら仰向けに向けた。 『義巳さん…』 『うう…』 義巳はゆっくりと目を開け蓮を見た。 『何があったんですか?』 『俺の中にいる、もう1人の義巳を身体から追い出したんです』 『傷の手当てをしないと…』 横腹にできた傷に両手をあてると蓮は目を閉じ力を込めた。 それから暫くして横腹にできた傷は蓮の力で綺麗に治った。
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