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『蓮さん…』
義巳はゆっくりと身体を起こし蓮を見た。
『傷は痛みますか?』
『大丈夫です…それよりすみませんでした』
義巳は正座をし頭を下げた。
『義巳さんは悪くありません、義巳さんは神の義巳に乗っ取られてただけでしょ…だから謝らないでください』
蓮は義巳の肩に触れ顔をあげさせた。
『蓮さん…』
『蓮実が心配してるだろうから連絡してあげてください』
蓮は全裸のまま立ち上がりタンスの中から衣服を取り出すと着替え始めた。
義巳は立ち上がり蓮をじっと見つめた。
『……』
『どうしたんですか?』
蓮は義巳に目を向けた。
『俺…あなたが好きです、俺と付き合ってください』
義巳は蓮に頭を下げた。
『……』
突然の義巳の告白に蓮は言葉を失った。
義巳は顔をあげ『返事はすぐじゃなくていいです、いつまでも待ってますから』と言って義巳は蓮の家から出ていった。
『俺を好きだなんて、嘘だろ』
高鳴るドキドキを蓮は必死に静めた。
その頃、本体に戻った神の義巳は傷ついた身体を治療をしていた。
『乗っ取ったはずなのになぜだ…』
『大丈夫か』
『あぁ…休めば大丈夫だ』
『義巳…』
『何だ』
陸に顔を向けた義巳は陸に唇を奪われた。
その後、陸は義巳から唇を離し顔を見つめた。
『どういうことだ陸…』
『驚いたか』
『あぁ…陸…』
『彩佳に言われたんだ、私といてもあなたは幸せそうじゃないとだから俺は彩佳と別れた』
『それは…』
『義巳を好きだから…』
陸は衣服をすべて脱ぎ捨て義巳を誘った。
『陸…』
義巳は陸の誘いに負け衣服をすべて脱ぎ全裸になると陸を押し倒し身体を重ねた。
『義巳』
『陸』
義巳と陸は激しく身体を重ねた。
その後、義巳と陸は寄り添っていた。
『今でも彩佳が好きなんじゃないのか』
『彩佳にお前を紹介されたとき、俺はドキッとなった』
『……』
『そう…その時からお前が好きだった、だから俺は彩佳と別れた』
『陸』
『俺はお前のために何でもしてきた…義巳、もうできない』
『……』
『俺だけを見てほしい』
『陸…』
誘う陸の顔に義巳は我慢できず唇を重ねると身体を重ねた。
義巳に告白をされて2日後、蓮は義巳を桜公園に呼び出した。
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