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『桜が元気になったら義巳さんの元に戻りますから、俺を信じて待っててください』
義巳の手を離れさせると蓮はその場から消えていった。
それから1ヶ月後、家に戻ってきた蓮は義巳を探した。
『義巳さん…』
蓮は寝室に行きベットの上に置いている紙に目を向けると近づいた。
そして蓮はその紙を掴み読んだ。
『短い間だったけど蓮さんの恋人になれて幸せでした、別れていてもあなたの心の中には桜さんがいる…だから俺はあなたを諦めます、蓮さん、桜さんと仲直りをして幸せになってください……義巳さん…』
蓮は紙を握りしめながら涙を流した。
それから月日は流れ蓮と桜は再び夫婦となり破壊された黒の神と死んでいった新人の神達やアヤメをよみがえらせた。
雷光と彩佳と雷太は嬉し涙を流しながら喜んだ。
『アヤメ!』
雷太はアヤメに駆け寄り抱き締めた。
『雷太…』
『もう、会えないと思ってたから会えて嬉しいよ』
『俺も会えて嬉しい』
アヤメも両腕をまわし雷太を抱き締めた。
雷光は蓮に近づき口を開いた。
『あなたのお陰です、ありがとう』
雷光は手を差し出した。
『新しく国を作ってください、俺も桜も手伝いますから』
蓮は差し出された手を握り雷光を見つめた。
『ありがとう』
雷光と蓮は手を離し、雷光は彩佳の側に蓮は桜の側に近づいた。
ーそれから1年後ー
雷光と彩佳は新しく生まれ変わった黒の家に蓮と桜と新人の神達と雪也と向日葵と紅葉を招待した。
蓮と桜は雷光と彩佳に近づいた。
『パーティーに呼んでいただいてありがとうございます』
『楽しんでいってください…それと蓮さんに紹介したい人がいるんです』
『誰ですか?』
『義巳、こちらへ』
『え!…』
蓮は黒の巫女服姿で近づいてくる義巳に驚いた。
『蓮さん久しぶりです』
『どうして義巳さんが…』
『強い男になりたくて俺が雷光さんに頼んで神にしてもらったんです』
『なぜ神に?』
『蓮実に告白したくて…』
『蓮実は知ってるんですか?』
『知ってます』
『蓮実は何て?』
『俺が立派な神になるまで待つと言ってくれました』
『そうですか』
『パーティー会場に行こうか』
雷光が口を開いた。
『そうですね、皆さんこちらです』
義巳は先頭で歩き蓮と桜そしてその他の神達をパーティー会場に連れていった。
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