美しい神様2

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ーパーティー会場ー 『こちらです、どうぞ中へ』 義巳はドアを開き蓮と桜とその他の神達を部屋の中に入れた。 『凄いなぁ…』 『自由に酒や料理を食べていいからな』 雷光が言うと新人の神達は酒や料理に駆け寄り黒の新人の神達と騒いだ。 『俺達もパーティーを楽しもうか』 『そうだな』 桜と蓮と雷光と彩佳と向日葵と紅葉と雪也と雷太とアヤメと義巳は酒を飲み料理を食べそしてダンスを楽しんだ。 それから暫くして雷光が口を開いた。 『蓮さんと桜に紹介する人が、もう2人いるんだがいいか』 『……』 ダンスをしていた蓮と桜はダンスを止めた。 『俺はいいけど』 『俺もいいですよ』 『出てきてもいいぞ』 隠れている2人の人物に雷光が声をかけると神の義巳と陸が現れ蓮と桜に近づいた。 驚いた蓮は言葉を失い桜は雷光に『何でここにいるんだ』と怒った口調で言った。 『こいつらの話を聞いてやってくれないか』 『何で話を聞かなくちゃいけないんだよ』 『桜』 怒る桜を蓮は手を握り静めた。 そして蓮は神の義巳と陸に目を向けた。 『話って何ですか』 『蓮さん、嫌な思いをさせてすみませんでした』 神の義巳は蓮に頭をさげすぐに顔をあげた。 『……』 『蓮、帰ろう…みんな帰るぞ』 桜は蓮の手首を掴みドアの方に歩いた。 『桜…』 蓮は桜の手に触れ足を止めた。 『蓮、話しなんて聞く必要はない』 『……』 『話を聞いてください』 陸は神の義巳を連れて蓮と桜に駆け寄った。 『何ですか?』 『俺と義巳、付き合ってます…だから安心してください』 『……』 『……』 突然の陸の言葉に蓮と桜は言葉を失った。 『驚きますよね』 『驚きましたけど、どうして雷光さんの元にいるんですか?』 『悪の心を消すために雷光の元に来ました』 『頑張ってください…それとおめでとうございます』 蓮はにこやかな顔で手を差し出した。 『ありがとうございます』 陸は差し出された蓮の手を握った。 そして中断されたパーティーが再び始まった。 『蓮、庭に出ないか』 『いいよ』 蓮は桜と共に庭に向かった。 蓮はベンチに座り綺麗に咲いている花達を見つめた。 『平和はいいよねぇ』 『……』 桜は背後から蓮に抱きついた。
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