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『今、7時だけど起きなくていいのか』
『うん…』
『起きないと仕事に遅れるぞ』
『わかった、起きる』
目を覚まし身体を起こした蓮は背伸びをした。
『朝ごはんを作るから衣服を着替えたらリビングに来いよ』
『わかった』
『いいこだ』
蓮の唇にキスをすると桜はベットからおり寝室を出て行った。
蓮はベットからおり衣服を脱ぐとタンスの中から新しい衣服を出し着替え始めた。
その時、蓮の携帯が鳴り出した。
蓮は机の上に置いてある充電器から携帯を取り着信を見た。
『知らない番号だな…もしもし…』
蓮は電話を耳にあて口を開いた。
『今から君を迎えに行くから』
『え?…』
蓮は目の前に現れた黒い巫女服の雷太に驚いた。
『俺と一緒に来てもらおうか』
『……』
蓮は雷太に腕を掴まれ引き寄せられると床に携帯を落としその後、蓮は雷太と共にその場から消えていった。
ー黒神、雷太の部屋ー
ベットの上で倒れて眠っていた蓮は目を覚まし身体を起こした。
『ここはどこだ…』
蓮はベットからおり誰もいない部屋を見渡した。
『今なら逃げ出せるかも』
蓮はドアに近づきドアノブを掴もうとしたその時、ドアが開き黒い巫女服姿の男が2人、現れ蓮は後ずさりをした。
『こいつか』
『あぁ…』
2人の男は部屋の中に入りドアを閉めた。
『あなたは雪也さんが言ってた雷太…』
蓮は雷太に目を向けた。
『俺のこと何て言ってた?』
『危険な男って…』
近づいてくる雷太から後ずさりをしながら逃げていた蓮は壁にぶつかり動きを止めた。
『……』
『危険な男は俺だけじゃないんだよ』
蓮を追い込んだ雷太は蓮の両手首を掴み壁に押しつけると唇を重ねた。
『んん…』
激しく唇を重ねる雷太の唇を蓮は噛みつき離れさせた。
『こいつ』
ムカついた雷太は蓮の頬を殴った。
蓮は殴られた頬を手で触れながら雷太を睨んだ。
『殴るなんて酷いやつだ…綺麗な顔が台無しだ』
蓮に近づいた男は蓮の頬を優しく撫でた。
『やめてください』
蓮は男の手を振り払った。
男は蓮の顎を掴み『桜が惚れるのもわかる』と言って男は蓮の唇に唇を重ねた。
蓮は男の口づけに抵抗できず激しい口づけを受け入れた。
その後、男の唇が離れ蓮は火照った顔で男を見つめた。
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