奪われた力

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鈴「ホントに?僕は気が付かなかったよ」 ZERO「私もだ・・・」 迅浪「何故かは知らねぇが、俺だけしか気が付かなかったらしい。多分、碑文のせいだろう」 ZERO「成程な。それなら納得できる」 鈴「ん~」 迅浪「どした?」 鈴「碑文ってなぁに?」 ZERO「そうか、鈴は知らないんだったな」 鈴「ねぇねぇ、碑文ってなに?教えて~よぉ~」 迅浪「後でな!今はそれどころじゃねぇだろ!」 鈴「ぶーっ!」 ZERO「そう怒るなよ。後で私が説明してやるから」 鈴「約束だよ!」 ZERO「あぁ」 鈴「ならいい!」 ・・・ 先程のノイズがおさまり、再び静けさが戻ってきた。 鈴「ノイズ、なくなったね」 ZERO「そうだな。やはり、エリア内を見て回ろう。じっとしていても、何も始まらない」 迅浪「しゃあねぇ。行くか」 鈴「うんっ!」 迅浪達は歩きだし、プラットホームを探して進んで行った。 鈴「プラットホーム、見付かるといいなぁ~」 プラットホームを探し始めてから一時間後。 迅浪「だ~めだ!なんもねぇ!」 プラットホームは見付からず、果てしなく海が続いている。 ZERO「さて、どうしたものか」 鈴「もう疲れたよぉ~」 迅浪「お~れ~も~」 ZERO「一体なんなんだ・・・」 鈴「そういえばさ」 ZERO「ん?」 鈴「どうせすること無いんだし、碑文ってのについて教えてよ!」 ZERO「あぁそうだな。迅浪、私から話していいのか?」 迅浪「どうぞ~。俺、人に説明すんのとか苦手だし」 ZERO「分かった。では、私の知ってる限りの事を教えよう」 鈴「わぁ~い♪」 ZEROは、とても細かく、そして分かりやすく鈴に説明した。 そして、鈴が入ってくる前は自分が敵だった事も。 鈴「嘘ッ!ZEROと迅浪、闘ったんだ!」 ZERO「そうだ・・・」 迅浪「俺達の圧勝だったけどな」 ZERO「私は、絶対に勝てる自信があった。しかし、私は負けた・・・。何故だか分かるか?」 鈴「ん~、分かんない!」 迅浪「んな自信持って言うなよ」 鈴「だって分かんないんだもん」 ZERO「そう、私も初めは分からなかった。だが、迅浪達と闘って気が付いたんだ」 鈴「何で、勝てなかったの?」 ZERO「私に、仲間がいなかったからだ」 鈴「仲間?」 迅浪「お前な、忘れたのか?『The World』に来た初日に教えられたろ?」 鈴「?」 迅浪「はぁ・・・。簡単に言うとだな、大切な友達のこったよ!」 鈴「・・・あぁ!思い出した!」 迅浪「やっとかよ・・・」
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