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迅浪「な、なんだよ?」
ラウア「貴方の力、とても、強い力・・・」
迅浪「あ?碑文のことか?」
ラウア「・・・」
ラウアは静かにうなずく。
ラウア「強い力、私に頂戴?」
迅浪「頂戴って、そんなことできるワケ・・・」
ドスッ・・・
迅浪「え?」
迅浪は、自分の腹部に違和感を感じる・・・。
鈴「あ、あ・・・」
ZERO「そんな馬鹿な・・・」
迅浪「冗談・・キツイぜ・・・」
迅浪を含め、その場にいた三人は目を疑った。
信じられないことに、ラウアの右手が迅浪の腹部に突き刺さっていたのだ。
ラウア「うふっ、うふふ・・・」
迅浪「ぐ、ぐぁぁぁ!!!」
迅浪の叫び声が、エリアに響きわたる。
ZERO「まずい、迅浪!!」
鈴「ZERO、迅浪を助けないと!」
ZERO「あぁ。よしっ、スペルを使うぞ!」
鈴「うん!」
二人はエネルギーを溜め、光のスペルを発動させる。
ZERO・鈴「レイザスッ!!」
二人の手から放たれた光は、一直線にラウアへと向かっていく。
しかし・・・
ラウア「邪魔、しないで・・・」
左から迫ってくる光のエネルギーに左手を向ける。
ラウア「・・・」
ラウアが左手を向けた瞬間、光のエネルギーは跡形もなく消滅した。
ZERO「なんだとっ!?」
鈴「レイザスが消えた?」
次は、ラウアが左手にエネルギーを集中させる。
ラウア「邪魔は・・させない・・・」
ラウアの左手から、黒い球体が放たれる。
ラウア「消えて・・・」
黒い球体は、迅浪と鈴に向けて飛んでくる。
迅浪「に、逃げろーー!!」
ZERO「鈴、避けろ!」
鈴「う、うわぁ!!」
二人は黒い球体をギリギリ避けることができた。
しかし、爆風だけでかなりのダメージを受けてしまった。
ZERO「が、ガハッ・・・」
鈴「い、痛い・・・」
迅浪「ぐ・・・」
ラウア「もう少し・・・」
ラウアは、少しずつ右手を引き抜いていく。
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