奪われた力

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迅浪「まったく、いったいなんだったんだあのエリアは?」 ZERO「分からん。だが、普通のエリアじゃないことは確かだ」 鈴「はぁ、僕疲れた・・・」 迅浪「俺も疲れたぜ。なんか体が変だしよ・・・」 ZERO「体が変?どうしたんだ?」 迅浪「よく分かんねぇ。なんか、体の一部が足りないような。変な感覚なんだよ」 ZERO「いつからだ?」 迅浪「ラウアってヤツに、なんか玉みたいなヤツを取られた時からだな」 ZERO「玉・・・」 鈴「ねぇ、なんの話ししてるの?僕にも説明してよ」 迅浪「別に。なんでもねぇよ」 鈴「ぶーっ!!」 迅浪「そうやって、すぐいじける癖なおせよ」 鈴「いじけてないもーん!」 迅浪「まったく、ガキだな」 鈴「ガキじゃないよ!」 迅浪「はいはいスイマセン」 鈴「迅浪のバーカッ!僕、もう帰る!」 迅浪「勝手に帰りやがれ!」 鈴がログアウトしようとする。 だが・・・ 鈴「あ、あれれ?」 ZERO「どうした?」 鈴「ログアウト、できない」 迅浪「は?んな馬鹿なことあるわけねぇだろ?」 鈴「嘘じゃないよッ!」 ZERO「迅浪、私達もログアウトしてみよう」 迅浪「しゃあねぇな~」 迅浪とZEROもログアウトをしようとするが、やはりログアウトできない。 迅浪「な、なんでだ?」 鈴「ほら、嘘じゃないでしょ?」 ZERO「いったいどうなっているんだ・・・」 こんなことは前にもあった。 ハセヲ達がAIDAと闘っている頃である。 ログインしていたプレイヤー達がAIDAサーバーというものに閉じ込められてしまったのだ。 しかし、この前の闘いでAIDAは全て消滅した。 故に、AIDAサーバーの出現は有り得ないのだ。 迅浪「なぁ、さっきから思ってたんだけどよ」 ZERO「なんだ?」 迅浪が、ある異変に気が付いた。 迅浪「俺達以外に、誰も人がいないみたいなんだ」 ZERO「なに?」 三人は辺りを見渡す。 鈴「うわ、ホントだ!」 ZERO「こんな馬鹿な・・・」 迅浪「今日は、随分ミステリーな一日だな」 ZERO「そんな甘いものではない。私達はログアウトできず、そして他には誰もいない。どうやってここから出るのだ?」 迅浪「うっ、そう言われればそうだな・・・」 鈴「ど、どうするの?」
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