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「ありがとう。さぁ、もう殺していいよ」
彼女…改め、日本最後の女子高生人間モドキは、こぼれ落ちるか落ちないかギリギリの涙粒を目にため、そう言った。
「…これで、よかったのか?」
本来なら、人間モドキごときに卒業式の真似事などする必要性がない。それをわざわざ手間隙かけたのは、最後の日本人抹殺を儀式めいた行いに昇華させることで、俺なりになんらかの意味を持たせたかったのかもしれない。
「いいから早く殺して…。同胞に殺されるなら…、しょうがないから…」
(この人間モドキが…)俺は無言で引き金をひき、彼女の亡骸に唾を吐いた。
西暦2051年、日本人は人と認められず人間モドキとされOPP国際法に基づき完殺された。
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