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「だけど、僕には・・・無駄!
[フレイムシャワー]」
体が血で犯されている中、自らの身に炎の雨を降らし身に纏う血を全て洗い流した
「ふ、まさか・・・こんな簡単に俺が、負けるとは」
いくら詠唱破棄とはいえ最上級魔法を簡単に消された魔族は悔しがるでも、怒るわけでもなく・・・ただ、笑っていた
「氷炎の双騎士よ・・・俺の負け、だ
こいつを、持っていけ」
潔く負けを認めた魔族は自らが使っていた剣を少年に投げ渡した
「・・・ありがたく使わせてもらう
僕はランクZ、氷炎の双騎士・・・ジル・フリーク」
剣を渡された少年は、フードを取り自らの正体を明かしつつ名前を名乗る
これが、氷炎の双騎士の流儀だからだ
例え相手が何者であろうとも、倒した相手には礼儀を持って名乗る
「ジル、か・・・ふ、お前に魔族の幸があることを祈っている」
そして倒された魔族も、礼儀を持ってジルに笑って告げると、全てが凍てつき絶命した
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