電話 #2

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電話 #2

お風呂から出ると私の携帯がピカピカと点滅している。 誰かから連絡があった様だ。 濡れた髪を拭きながら確認をした。 〈不在着信:りょう〉 あぁ…朝の人か… かけ直す事もないだろう。 どうせまた掛かってくる。 携帯を閉じると私は久々に自分の部屋へと向かった。 物が散乱して汚い部屋。 片づけようかな… いつもは面倒くさくてやりたくない片づけも今なら出来る気がする。 散乱する服や散らばった物を拾い集めた。 散々汚かった部屋は少しずつ快適な部屋へと変わっていく。 私は一度やりだしたら止まらない性格なのだ。 昔から本気で掃除をすると2日から3日はかかってしまう。 模様替えから始まり最後は床のワックスまでかけるのだ。 久々に掃除を始めると夢中になり気付けば4時間もの時間が経っていた。
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