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電話を切り、私は凌へと視線を向ける。
「友達は何て?」
空かさず口を開いた凌。
「あ…うん。今から準備するみたいだから多分時間かかると思う」
電話の内容を伝えると
「なら、その間に車を一台にするか」
「そうだね」
私は家に車を置きに来た道を戻る事になった。
私の後ろから凌を乗せた車がついてくる。
バックミラーで何度も後ろを確認しながら車を走らせた。
人の繋がりとは不思議な物だ。
ついこの間までは赤の他人だった彼が今は私の後をついて来る。
出逢いは突然やってくる物だからこそ面白い。
だが、この出逢いが私の人生を大きく変える物だと言う事にまだ気付かない私は笑っていたんだ。
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