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唯の家に着くと、すでに外で待機していた唯を車に乗せた。
全員揃うと車内は【どこ行く?何する?】の言い合い。
「花火したくない?」
そう言ったのは誠治だった。
そう言えば、今年になってから、まだ花火をしていない。
『賛成~!』
車内に私と唯の声が響き渡る。
しかし…【花火をする】となったのは良いのだが…
時刻はPM3:00
太陽は傾きかけてはいるものの、まだまだ沈む気配はない。
「じゃーさぁ!それまでカラオケに行かない?」
次に提案したのは私だった。
正直…別にカラオケに行きたかった訳ではない。
カラオケなら昨日も行った。
ただ…
唯や誠治は気付いているかな?
凌が喋らないこと…
私が車に乗り込んでから一言も喋ってないのだ。
盛り上がっているのは私と唯と誠治だけで凌は見ているだけだって事…
私は気になっていたんだ。
だからこそカラオケを提案した。
カラオケなら皆で盛り上がれる。
そう思ったんだ。
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