電話 #2

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  ララララ~♪ 突然、携帯が着信を知らせる。 夢中で掃除をしていた私は一旦中断すると携帯を開いた。 〈着信:りょう〉 ほらね。掛かってきた。 「は~い!」 「もしもし…?」 少し不安げな凌の声とは正反対の私は『はいはい!』と明るく答えた。 朝とは違い夜の私はテンションが高いのだ。 「今よかった?」 それでも心配そうに聞いてくる凌。 掃除を中断されるのは、嫌だが…まぁ~いいだろう。 「いーよ!」 「なら良かった~」 電話越しだが彼が安心した事が分かる。 「あはは!何が良かったの~?」 「いや…朝かけた時は機嫌悪かったみたいだし…迷惑だったかな?って…」 「あぁ~朝は苦手なの!」 と笑う私はまだ気付いていなかったんだ。 この時の私は凌を見下していた。 プリクラごときで一目惚れしたり友達に電話を掛けさせたり… 【情けない男】 そう思い見下していたんだ。
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