19人が本棚に入れています
本棚に追加
ララララ~♪
突然、携帯が着信を知らせる。
夢中で掃除をしていた私は一旦中断すると携帯を開いた。
〈着信:りょう〉
ほらね。掛かってきた。
「は~い!」
「もしもし…?」
少し不安げな凌の声とは正反対の私は『はいはい!』と明るく答えた。
朝とは違い夜の私はテンションが高いのだ。
「今よかった?」
それでも心配そうに聞いてくる凌。
掃除を中断されるのは、嫌だが…まぁ~いいだろう。
「いーよ!」
「なら良かった~」
電話越しだが彼が安心した事が分かる。
「あはは!何が良かったの~?」
「いや…朝かけた時は機嫌悪かったみたいだし…迷惑だったかな?って…」
「あぁ~朝は苦手なの!」
と笑う私はまだ気付いていなかったんだ。
この時の私は凌を見下していた。
プリクラごときで一目惚れしたり友達に電話を掛けさせたり…
【情けない男】
そう思い見下していたんだ。
最初のコメントを投稿しよう!